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よくある質問

森田療法と認知行動療法はどこが違うのですか?

  森田療法と認知行動療法は治療に当たって実践を重視するところからよく似ていると言われます。クライアントが行動を逡巡しているときに強いて行動することを森田療法では“恐怖突入”といい、認知行動療法では“暴露”などと呼びますが、基本的には同じです。また、森田療法ではクライアントが恐れや不安を感じる状況に徐々に順応するように指導してゆきますが、認知行動療法が正常な目標に向かって段階を踏んで治療を進めて行くところも似ています。したがって、治療法の本質的な部分ではこのふたつの療法は極めて似ており、同じものと言っても良いくらいです。
 しかし、理論的背景は大きく異なります。少し難しくなりますが、認知行動療法は20世紀半ば頃にアメリカで提唱された行動主義あるいは行動理論と呼ばれる考え方に大きく影響されています。この考え方は、条件反射がある一定の刺激を身体に加えれば、それに対応する反射(行動)があるように、人間の行動は一定の刺激の結果であると考えます。この考え方の重要な提唱者であったJ.B.ワトソンは内観(思考、感情などの意識内容)のように外観で見ることが出来ないものは排除し、客観的、物理的に測定可能なものを行動の研究対象にすべきだと主張しました。いわば、機械的科学論とも言うべきものですが、この考え方に基づく心理療法が行動療法と呼ばれるものです。しかし、これは人間性を無視したとも思われる療法であったために、この考え方に対する批判から認知行動療法という考え方が登場しました。これは人間の行動は、認知(脳による知覚と命令あるいは学習)の結果であると考えます。したがって、神経症や恐怖症のように人間にとって不都合な行動は誤った認知の結果であると考えることになります。しかし、行動主義で考えられた一定の刺激が一定の反応(行動)を生ずるという考え方から、この療法は、誤った行動を矯正すれば、誤った認知も矯正できると考えることになりました。つまり、正常な行動が出来るようになれば、自動的に誤った認識である不安や恐怖も取り去ることが出来ると考えることになります。これが認知行動療法で実践(行動)を重視する理由です。
 これに対して森田は人間をありのまま客観的、科学的に観察し、ある一定の不安や緊張は正常な人間でもあり得るもので排除できないし、するべきものではない。むしろ、正常な生活には必要な場合すらあると考えました。そして、この本来あるべき不安や恐怖が特殊な環境やクライアントの性格などにより異常視され、これが故に正常な生活が出来なくなったものが神経症であり恐怖症であると結論づけました。その結果、治療とは不安や緊張があっても正常な生活が送れる状態に戻すことであり、そのためには正常な生活に戻るための実践が必要であると考えることになります。
 つまり、両者は治療において実践を重視する点では同じでも、出発点が全く異なるのです。この理論的違いは治療結果にも大きく影響を及ぼします。認知行動療法でクライアントが正常の生活に戻った場合でも、一定の不安や緊張は人間である以上常につきまとうものですから、これを当然のものとして受け入れることが出来ないと絶えずこれとの闘いとなります。その結果、再発することも避けられません。
 これに対して森田療法では、ある一定の不安や緊張はありのままに受け入れることを指導しますので、正常な生活に戻った以降は不安や緊張を異常視することがなく、それと闘うことが少なくなります。また、異常な不安や緊張の発生メカニズムを自分で理解することになりますから、強い不安や緊張を感じても、これに自ら対応できるようになります。 
 このように森田療法と認知行動療法は理論的に異なるものですが、認知行動療法でも不安や緊張は完全に取り去ることは出来ず、正常な日常生活には一定の不安や緊張は付き物で必要であるという考え方を取れば、森田理論とほぼ同様の結果になるということになります。

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