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体験談

赤面恐怖(2)-30代男性 アルバイト

 
私は小学校の上級生の頃、同級生に顔が赤いとことあるごとにはやされ、それ以後、赤面を気にするようになりました。赤面することは男らしくないことで自分は男として駄目な人間だと思っていました。中学校になると思春期ということもあったと思いますが、女の子の前ではとくに赤面がひどくなって、また同級生にからかわれるのではないかと毎日が怖くて仕方がありませんでした。その後高校に進学しましたが、毎日赤面の心配ばかりしていました。それもあって成績がひどく1年の途中で退学しました。
 
その後は、余り人前に出ない仕事を探してアルバイトをしてきました。多くは清掃員や警備員のような仕事です。しかし、二十歳を過ぎて親にも頼れない年齢になると、これではいけないと思い、とにかく赤面を治してしっかりした仕事に就きたいと考えるようになりました。そして、赤面が治ると言う本を買って読んだり、病院の精神科で薬を貰ったりしていました。インターネットで赤面を治すセミナーを知り参加したこともあります。しかし、赤面を治すことは出来ませんでした。
 
そうしたときにお茶の水メンタルケアサービスをインターネットで知りました。ここなら治してもらえるのではないかと思ってさっそく面談をお願いしました。
  初めて山村先生にお会いしたとき、「ここでは赤面を治すことはできないけれども、赤面を苦痛と感じないようにすることは出来る」と言われて面食らいました。「赤面を治すことはできない」という言葉を聞いて、やっぱりここも駄目なのだとがっかりしました。しかし、「赤面は誰にでもあることで、それを無くそうというのは心臓が煩いので止めてくれというのと同じで、人間を止めない限りできない。それは出来ないことを一生懸命やろうとしているのだ。しかし、赤面を苦痛に感じないようになれば、赤面が無いのと同じになる。それならば出来る」と言われて、それがなんとなく頭に残りました。ここはほかとは何かが違うように感じたのです。

確か、三、四回目くらいのときだったと思います。先生が、赤面症の人は顔がゆで蛸のように真っ赤になるので恥ずかしいと言うけれども、私は赤面症の人で本当にゆで蛸のように赤くなる人を見たことがない。あなたも一度赤面するところを見せて呉れないかと言ったので、私はとんでもないことを言う先生だと思って、「そんなこと恥ずかしくて絶対に出来ません」と強く断りました。そのときは憤りと恥かしさで顔が真っ赤になっていたと思います。すると、先生が奥から手鏡を持って来られ、「これを見てごらん」と言って渡されたのです。恐る恐る鏡を覗くと少し赤面した自分の顔がありました。先生が、「ほら大したことがないでしょう」と言うので、わたしは「さっきと今では違います」と言ったと思いますが、実際は自分が思ったほど赤くないのが分かりました。しかし、天邪鬼な私は「いつもはもっと赤くなるのです」というようなことを言ったと思います。

  このとき先生は、昔、森田先生で有名な患者があったという話をしてくださいました。それはある日病院の床を這うようにして来られた患者で、「地球から振り落とされるのが怖い」という人がいたと言います。この人は何かの本で地球がとんでもない速度で自転していることを知って、それならば自分は地球から振り落とされるのではないかと怖くなり、家でも畳に張り付くような生活をしていたのだと言います。なぜ先生がこの話をしたかというと、神経症の人は心配しなくても良いことを心配して、そこから逃れられなくなるのだと言いました。この話を聞いたとき、世の中にはなんて馬鹿な人がいるものだと思いました。そして、私の悩みとは全く違う馬鹿馬鹿しいものだと思いましたから、先生がこういう話をしたことが私と何の関係があるのかといぶかりました。しかし、この話しがなぜか頭から離れず、そのうちに自分の赤面も他人から見れば全く馬鹿馬鹿しいものに見えるのではないかと考えるようになりました。自分はこの患者さんのように心配しなくとも良いことで毎日びくびくしていたのではないかとも思うようになりました。
 
しかし、そう思ってもやはり赤面の恐怖からは簡単に逃れることが出来ません。先生からは赤面を気にしながらで良いから出来るだけ人前に出るように言われていましたが、どうしても皆が私の顔色をじっと観察しているようで怖くて仕方がありませんでした。視線を感じると、何か私のことをあざけったり、さげすんだりしているように感じました。先生はこういうのを関係念慮と言って、なんでも自分の悪いほうに解釈する心理状態で神経症の人にはよくあることだとおっしゃいました。つまり、自分で悪いほうに悪いほうに解釈していたということなのです。
 
先生にアルバイト先ももう少し人と接する仕事に変えてみたらどうかと言われ、思い切ってコンビニのアルバイトをしました。しかし、カウンターに立っただけで緊張してしまって最初の店は一週間も持ちませんでした。先生からはコンビニのアルバイトに挑戦できたことだけでも大きな進歩だと励まされました。そして、次は一か月を目標にがんばったらどうかと言われ、別の店で働きました。ここは店長が優しい人だったこともあり、予想以上に永く続きました。一年近く働きましたが、これほど永く続いた職場はそれまでありませんでした。先生に指導をいただいていたこともあると思いますが、これで少し自信になりました。先生が言う「苦痛と感じなくなる」という意味もなんとなく分かって来たように思いました。つまり、赤面は相変わらずあったのですが、仕事のほうに意識が行っている間は赤面を感じている暇がありません。先生はこのことを言っていたのではないかと思いました。先生は、こういう成功体験を積んでゆけばやがては赤面しても苦痛に感じなくなるとおっしゃいます。初めから赤面を無くそうとするのは無理だが、苦痛が無くなれば自然と赤面も少なくなるともおっしゃいます。それが少しずつ分かって来たと思います。
 
今は調理師になる積りで専門学校に通いながら牛丼屋のアルバイトをしています。いまから10年前を振り返ると全く夢のようです。これも先生のお蔭だと感謝しています。

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