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体験談

雑念恐怖 -20代男性、公務員

  わたしは小学校、中学校では常に学年のトップを争う成績でした。ところが高校に入って成績が下がり始めました。学年でも中位を維持するのがやっとの状況で、なぜだろうと苦しみました。2年生の中間試験のときのことです。試験勉強をしなければならないのに、気になる女子生徒のことが頭に浮かんだり、買ったばかりのゲーム機のことなどが気になったりで勉強がはかどりませんでした。こういう雑念が起こるから勉強が出来ず成績も下がるのだと思って、試験勉強中はゲーム機を押入れに入れたり、女子学生とは教室でも顔を合わせないようにしたりして、この雑念を振り払おうとしました。ところがこれが却って逆効果で頭の中にこびりつくような感じになりました。試験の本番中にも雑念が沸いてきて、問題に集中ができなくなりました。お陰で成績は散々でした。成績は最下位に近く、人生で最初の挫折を味わうことになりました。

成績が悪いのを心配した母親が色々と煩く訊きましたので、勉強に集中が出来ないのだと打ち明けました。すると、どこで聞いてきたのか座禅やヨガが精神の集中に良いのではと言うのです。そこで座禅の道場に通ったり、ヨガの教室に入ったりしましたが、効果は一時的で長続きしませんでした。高校の成績が散々なのですから、大学の受験勉強にも身が入らなくなりました。受験勉強中には病院の精神科を受診したことがあります。ノイローゼだと言われて色々薬を試しましたが効果は余りありませんでした。今から思えば、精神科の診察や投薬は気休め程度のもので根本治療には役に立たないものだったと思います。結局、大学は2年浪人しても希望の大学に入れず、滑り止めの私立大学に入りました。希望していなかった大学ですが、自分の実力はこの程度なのだと諦めて授業には真面目に出ました。2年以上も味気ない受験勉強に明け暮れて来たあとですから、大学の授業は新鮮で興味が湧きました。お陰で、成績も良く、同好会ですが運動クラブなどにも入って3回生の半ばくらいまでは充実した学生生活を送っていました。問題が再発したのは3回生も終盤に入って将来の就職のことを考えたときでした。年齢も余計に喰っていましたし、大学も知名度が低いところですから一般企業への就職では不利だと思いました。そこで公務員試験を受けることにして、問題集なども買ってきました。ところが、高校時代の悪夢が再来してきたのです。問題集を前にして勉強しようとすると、「お前のような馬鹿が公務員になって世の中のためになるのか」というような雑念が沸いてきます。自分は何のために公務員になるのかと自問自答を繰り返し始めました。このままでは、また、受験に失敗するのではないかという強い恐怖を感じました。万一、就職にも失敗することになれば一生を棒に振ることになると思ったのです。そこで何か良い治療法のようなものがないかと思い、必死でインターネットの検索を始めました。そこで、見つけたのがこのサイトです。わたしの症状が「恐怖症」だということを初めて知りました。そして、山村先生に苦しい胸のうちを話しますと、先生が、「その苦しみはよく分かりますよ」と言ってくださり、思わず涙が溢れてしまいました。いままで、ずっと一人で悩み、苦しんできたことを真に理解してくださる方に初めて出会ったと思ったのです。先生のお話を伺って、まず目から鱗だと思ったのは、わたしの雑念恐怖は一種の癖のようなもので、考え方を変えれば必ず治るということでした。わたしは、すがるような気持ちで、どうしたら治るのかと伺っていました。
まず、雑念というものは誰にでも起こりうることだけれども、わたしの場合は、それを恐れる余り、少しの雑念でも、人の十倍も百倍も強く感じてしまうのだと言われました。そして、少しの雑念があってはならないと、それを取り去ろうとする限り、絶対に、この恐怖は治らないと言われたのには驚きました。と同時に、わたしは取り去ることが出来ないものを、取り去ろうともがいていたのだということを知ったのです。先生は、これを「思想の矛盾」と表現されました。初めてのカウンセリングはあっという間に終わってしまいましたが、わたしは光明を見出したと思って感動いたしました。
それからしばらくはほぼ2,3日おきに相談いたしました。「思想の矛盾」ということは1回で理解したと思うのですが、どうしたらその矛盾を解決できるのかがなかなか分かりませんでした。先生は、「思想の矛盾」ということが分かれば、ほぼ50%は解決できたことになるけれども、それを100%に近づけるのには少し時間が掛かるとおっしゃいました。わたしは明日にでも100%に近づけたいと思うくらいに焦っていました。先生が、雑念が起きても、そのまま勉強を続けて、問題がどのくらい解けたか報告しなさいとおっしゃるので、そのとおりやりましたが、やはり雑念に邪魔されて捗りませんでした。「やっぱり駄目です。30点くらいしか解けません」と言いますと、「最初から、80点や90点取ろうとしては駄目だ。30点とは言っても、ちゃんと出来ているじゃないか。雑念があっても解けるということだ。あなたは出来ないところだけ見て、出来ない、出来ないと言っている」と言われて、頭をがんと打たれたような気になりました。そして、「雑念を100%取り去らなければ試験問題が解けないものだと思っている限り絶対に完治しない」とも言われました。「思想の矛盾」ということを理解した積りであったのに、自分はやはり雑念を取り去ろうと出来もしないことを繰り返していたのです。理解できるということと実践できるということが違うのだということがよく分かりました。それからも、「やはり出来ません」と、わたしは泣き言を繰り返していましたが、先生に、「少しずつ改善している。もう少し頑張りなさい」と励まされて、付いてゆきました。その頃、わたしはある予備校の通信講座で公務員試験対策の勉強をしていたのですが、模擬試験がありました。3千人以上が受験するもので、わたしはどうせ大した成績は取れないだろうと最初から諦めておりました。雑念が沸くと、全く書けない小論文がありました。このときは、とにかく雑念が湧いても、書くだけ書いて終わろうと考えていました。すると、結果は自分でもびっくりしたのですが、上位10%以内の好成績だったのです。
先生に、この好成績のことを「たまたまです」と謙遜も込めて報告しましたら、「たまたまであっても、やれば出来るということだ。雑念があっても、ちゃんと出来るんだということに自信を持ちなさい」と諭されてしまいました。
それからも雑念が湧いて困ることがありましたが、そのたびに「雑念があっても自分は出来るんだ」と自分に言い聞かせながら勉強を続けました。お陰で、希望していたK市の採用試験に合格することが出来ました。
もっと早くこのサイトに出会っていれば大学受験にも失敗しなかったかもしれないと思うと悔しい気持ちですが、いまは晴れて公務員になれたことの幸運に感謝しています。まだ、駆け出しで毎日が新しいことの連続ですが、その所為か雑念が沸く暇も無いというところです。それでも、退屈な会議などでは、つい色々なことを考えてしまいます。しかし、今は、「そんなことは誰にでもあることと」と受け流せるようなりました。この先、問題に直面することはあると思いますが、きっと乗り越えて行けるのではという自信のようなものも感じられるようになりました。
 

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